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【ハンモック座談会】アートとハンモックの巻(その2)


さてさて、座談会再開!
9月から始まる旧三福での展示「ケーティ・モーリスの本棚」のこと、もちょっとおしゃべりしていきますよ。




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−タイトルの「ケーティ・モーリスの本棚」って?―




のじ あ、そうそう今回の「ケイティ・モーリスの本棚」っていう展示タイトルの由来はどいう意味?



あや ケイティ・モーリスっていうのは、赤毛のアンの話で、みんな知ってるかもしれないけど、アンは孤児で小さいころに両親が亡くなってしまって、貧しい家に引き取られてそこでしばらく過ごすんだけど、孤独で寂しくて友達もいなくて。そこでアンはその家にあった本棚のガラスに映った自分にケイティ・モーリスっていう名前をつけて仲良くしたのね。で、それがすごく少女的というか、アイデンティティが出来上がる、10歳とかもっと前かもしれないけど、自分が好きなもの思ってることを全部わかってくれる友達っていうのはいなくて、それがさみしくて、もう一人自分がいたらもっと楽しいんじゃないかって、そいうのを渇望する時期が、あるんじゃないかなとおもって。自己形成と関わってくるものだと思うんだけど、そういうのを強く感じること。そこがすごく少女っぽいなと思って。



のじ 今回のテーマにばちっと。



あや うん、一緒にやる春ちゃんが天才肌のひらめきタイプで、さらっと「ケイティモーリスの本棚」なんてどうかなって言われて、はじめはどうかなーて思ってたんだけど、考えれば考えるほどはまっていって。



のじ うん、そうだよね、まさにそうなんだと思った、今の話を聞いて。



あや あと、今回展示のために冊子をつくろうと思って、自分的なおススメの児童文学の手引きみたいな。その冊子用に北村明洋さんに、詩を一編かいてもらったんだけど、タイトルもなにも言ってなくて、ざっとした説明だけで作ってくれた詩が、すんごいどんぴしゃにわかってくれてて、ケイティモーリスのこととか、鏡のなかから物語がやってくるみたいな話なんだけど。



のじ へーすごいね!



あや うんそう、わかってくれてて嬉しかった。幼いころに感じてた孤独って、重要っていうか私はそいうのあったほうがいいと思うし、なにかをつくりたいとか表現したいとか、孤独だった人のほうがその欲求がつよいと思って、その、自分をわかってほしいっていう。



のじ そいうひとの魅力ってあるよね。



あや うん、そうそう。わたしはね、ほんとにね、端っこにいるし、いたいし、いるひとのが好き。



のじ でもやっぱり表現することが面白くて、表現したくなるんですよね。



あや なるなる。



のじ それが自分の生活スタイルにきっとなってて、自分を保つために表現をするんだと思う。私も、たぶんハンモックの活動とかも、アーチストでもなんでもないんだけど、それに近いところはあって、だからあやさんとの活動にすごいシンパシーを得るものがたくさんあって、言わなくてもわかってくれてる感が、嬉しいし安心。



あや うん、お互い様だよね、シンパシーが伝わる相手はすごくありがたいし、おとなになってそういう人に会えたっていうのは、きっとそれぞれみんな子どものころ孤独だったんじゃないかって笑 今楽しいならいいとおもうしね。



のじ それはたぶんあやさんが発信し続けているから、作品を通して自分を発信し続けているところに、シンクロするものあって、やっぱりその孤独からの瞬発力がきっとあるんだと思うよ。



あや 孤独じゃないと作れないんだとおもう、自分の世界がないと表現の、欲求が行かないっていうか、孤独であり続けるっていうのは何かを作り出すということではすごく重要な要素だと思うんだよね。その孤独が絶望になって、いままでの作家とかも自ら命をたってしまったりね。



のじ そっか、みんな命を削って作品をつくってるんだねえ。



あや 命を削るってほんと大げさだと思うけど、ほんとにそうなんだと思う。



−ハンモックとアートについて−



のじ 私は作品を見る立場としてアートに親しんでいるんだけど、今日もアート散歩で奈良さんの展示とかいのくまさんとか見てきて、生活の中に必要のないものなのかもしれないんだけど、でもやっぱりアートをみてドキドキしたりはっとしたり、苦しくなったり、いろんな感情が生まれてきて、なにかしら得るものがあって、その感覚は自分だけのもので、誰にも否定されないし、それが魅力だと思う。



のじ だからね、生活の中にアートは必要だと思うし、それを作家の人たちが命を削っていろいろ出してきてくれてるっていうのをきちんとお金を払ってみたいなと思うよ。



あや そういう受け手がいてくれるのは、作り手には救いだよね。やっぱり命を削って作り出すことで完結してないってことに意味があると思うし、いろいろなパターンがあるから、誰に見られるわけでもなく作りたい人もいるけど、自分が満足してつくったものに共感してくれたり、なにかを感じてくれるっていうのは、達成させるものがあると思う。



のじ そうなんだね。うんうん。娯楽でやってるわけではないだろうし、すごいなあと思うよ。なんかアートを通してなら、人間のいろんな面が出てくるじゃない、汚いとこもキレイなものも、口に出せないこととか。



あや そう、全部感覚で、説明することじゃないしね。



のじ それをいろんな風に受け手は感じられるし、日本て特に思ってることが言えない、言っちゃいけない文化だから、ほんとはその俗っぽいこととか、卑しいこととか、言いたくてたまらないこととか笑



あや みんな言ってるとはおもうけど笑



のじ でもまあ限られた人にしか言えないし、いう必要ないじゃない。



あや やだよね。



のじ でもその世界のなかにすごくいろんな縮図というかつまってて、アートを通して知ったりとか、本当に美しいものを作品をとおして知ったりだとか、なんかそういう生活のなかの気づきだったり、訴えてくるものってあるから。だから話はもどるけど、自分の住んでる小田原で、三福で、みれたり考えることができる機会って大きいと思う。



あや うん笑 なんか、すごい大仰なことを言って、自分がすごいものができるのかっていったらちょっと違うし、私がつくってるものってなんかゆるいっていうか。アホっぽっていうか笑 それでいいと思ってるんだけど。



のじ うん、それでも感じるものはそれぞれだから、あやさんが出したものでなんかなんだこれ?って思う人も有りだもんね。なにもなかったもところに、ものが生まれて、それをみてなにかを感じるってだけでも違うよね、



あや そうだから、なにも考えず気軽な感じで、息抜きに見に来てほしいな。それで、ちょっと見方が変わることがあったらうれしいな。



のじ うん、ほんとだね。



あや 気軽な気持ちなんだけど、自分の考えを突き詰めていったり、ものづくりを考えると自分がリスペクトする、ものをつくり続けてる人たちのことを考えて、こう小難しい話になってしまって。でも、私がつくりだすものはラフなものでいいと思ってるし、すごい難しいものじゃないし。気軽に来てほしいのが一番つよくて、芸術とはとかそんなつもりでやってるわけじゃないしさ。



のじ あやさんの作品は、そういうところすごいあるよね、なんか垣根がないっていうか。



あや そう垣根を取りたいっていうのでずっとやってるから。



のじ うん、片中のときも、学校内に作品ちりばめて順路をつくらないとか、ふと作品に出会ってしまったりとか、そいうのが面白かった。



あや あれは、来てくれたひとがみんな楽しんでくれて、年代も幅広く楽しんでくれて本当にやってよかった。



のじ それが、説明された面白さじゃなくて、その人が持ち帰ればいいだけの話で。



あや そう、分析とか好きじゃないし、したくない。



のじ わざわざ説明するほうがかっこ悪いから。



あや そうそう。



のじ だからね、ハンモックもそうなんだけど、実際に自分が体験してみて、それでどう感じるかっていう、気持ちがいいなあとか、自分の体で体感することがすべてだから。



あや そう、それが一番大事なことだもんね。



のじ なにか触れるだけでも違うから、だからほんとに気軽にきてほしいですね!


 


あや そうだからね、そういう意味でもすごいそこも感覚が合うっていうかね、わたしたち。



のじ そうなの、なんかねハンモックってなぜか嗜好品ていうか、贅沢品?楽園的っていうか高価なイメージをみんな持ってるんだけど、本当はすごく気軽なもので、どこにでもつけられるし、ちょっと取り入れるだけで、生活変わるし、目線も変わるし、アートと一緒にするのはおこがましいとは思うんだけど。



あや いや、だから全然ほんとに、そういうのが変にアートはって思われる原因にもなっちゃうから、それは必要ないよ。



のじ そっか、そうだね!



あや 自分がアーチストとか言われると鳥肌立つところがあってさ笑



のじ あはは笑



あや なんか違う気もするし、作家って最近は言えるようになってきたけど、いろんなことやってるし、一番は垣根をとりたいんだよね。



のじ だって、私は普通に昔読んでた本たちを読みかえしたいもん。



あや そうそう、そうゆう感じ!



のじ 図書館の児童コーナーとかに行かないと、昔読んでた児童文学とか見る機会ないし、子供がいる人は行くかもだけど、どんどん新しい絵本とかも出てきてるから。



あや うん、私たち世代の本ってなかなかないかもね。ぜひそういう機会にしてほしいなって思うよ。


 


のじ だからね、その本たちが三福に並ぶ姿がすごく楽しみ!そんな感じで、ハンモックカフェも少女系で行こうと思いますよ。



あや うん、よろしく笑



のじ 音楽とかも考えてるの?



あや うん考えたいなとおもってて。



のじ どんなのだろう、少女っぽい音楽って。



あや なんかクラシカルな少女系にいってるから、ほんと最近クラシックとか聞いててさ。岡村ちゃんとか聞けなくなった笑



のじ そっかわたしはてっきりアニメ系かと思ってたよ。



あや アニメもね、今は少女系のアニメしかみてないけど、音楽はもうちょっと考える。



のじ うん、たのしみにしてます!



あや イメージするぶりぶりの少女とはちょっと違うけど、深層心理に訴えかけるような少女性とかなんだけど、まず気軽に来てほしいからね。だから、「なんかかわいいな」っていうのは、作品もそうだけどいろいろ出していくつもりだし、展示は難しくないけど、いろいろ考えてやってますっていうのをちょっと話したかった笑



のじ あはは笑 すごい考えてるんだなった思ったよ!面白かったー。



のじ あやさんは会期中ずっといるの?



あや うん、いる予定。元気があったらね笑



のじ ふふふ笑 じゃあ、みなさんお楽しみに!そんな感じで、今日はこの辺で。三福文庫トークは9/1(土)だね。私も聞きに行く!さあて、たくさん喋っておなかが空いたからそろそろご飯食べに行きましょうか。



あや うん、美味しいもの食べに行こー!



のじ ではいってきまーす。(まったり屋さんお騒がせしました〜。)



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というわけで、座談会はこれにて終了。
長々と最後まで読んでくれてありがとうございました!
展示たのしみだなあ〜!!みなさん、ぜひとも少女に会いに行きましょう!





三福文庫vol.03


「ケイティ・モーリスの本棚」


20129/1(土)2(日)15(土)16(日)22(土)


佐藤春菜(写真)・たかはしあやこ(作品)



三福文庫は一ヶ月に一度だけオープンする小さなライブラリー。


9月は少女をテーマに児童文学と漫画と詩集と写真と刺繍とガラスや陶の置物を並べて


おいしいお茶を用意してお待ちしています。



9/1(土)1700〜三福文庫トーク「少女とはなにか」


佐藤春菜・たかはしあやこ・うしやまけいこ(三福文庫)他


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